経理をしていた先代の社長の奥様が経費を私用に使い込んだ結果破産した事例
経理をしていた先代の社長の奥様が経費を私用に使い込んだ結果破産した事例
業種 水道工事業者
負債総額 6400万円
従業員 3名
資産 不動産
経緯
先代の社長の奥様が会社の経理をしていたが、会社の経費を無駄遣いし、管理もずさんだったため、財務が崩壊していた。会社の建物は先代の社長名義になっていたため、その不動産を担保に銀行から融資を受けて、資金のやりくりをしている状態だった。ずさんな財務体制が発覚し、破産するしかないということで、当事務所に相談があった。
対応
まずは従業員の給料について、月末にまとまって入ってきた売掛金で支払いを行った。売掛金があったので、立替払い制度は使用していない。
メインバンクからは援助の申し出もあったが、社長の意欲が持たずに、破産を選択した。また、先代が不動産をいくつか所有していたため、それらを売却し負債の額を出来るだけ減らすようにした。
所感
先代の社長が保有する不動産を売却することで負債を減らすことができた。不動産を残したまま破産を申し立てると管財人の仕事が増え、予納金があがってしまうので、時間が掛かってでも、負債額を減らした方が良い。
本件では、連携をしている不動産会社と協力し、不動産の売却を行えたことで、最小限のコストで破産を申し立てることができた。
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代表弁護士 竹田卓弘
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