負債額6億円を抱えて破産をした運送会社の事例
事例2 負債額6億円を抱えて破産をした運送会社の事例
② 運送会社で、負債約6億円を抱えて破産した。同社は、取引先への支払いサイトが短く、得意先への請求サイトが長かったために、その間を埋めるための運転資金を金融機関から借りていたが、事故やトラブルなどにも巻き込まれ、それを穴埋めするために金融機関から更に借入れ、負債が増大した。
他方で、得意先からの単価引き下げにも会い、負債の支払いに窮して破産した。従業員約30名の賃金等の未払いが約2000万円あったが、これについては、独立行政法人労働者健康福祉機構の未払い賃金の立替払い制度により約8割の賃金が支払われた。
代表者は、金融機関からの借り入れにつき、ほとんど連帯保証人となっていたために破産したが、所有不動産などめぼしい資産がなかったので、同時廃止で破産となって特に資産を失うことなく、しかも再就職先も見つかったため、従前と変わらない生活を取り戻すことができた。
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代表弁護士 竹田卓弘
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